Yes and… Program (全10回) 終了いたしました!(Part 2)
SILsメンバーの平田です。
現在SILsでは劇団FAX代表 玉井による「演劇に学ぶスピーチ:プレゼン術〜自分をさらけ出す〜」の準備が着々と進んでおります。そのほかにも9月以降のプログラムを企画中ですので、ぜひご期待ください。
さて、2021年度プログラムの1つである Yes and… Programですが、7月20日に、全10回が終了いたしました。受講生の皆さん、ありがとうございました。前回のブログに続きまして後半5回の振り返りをしたいと思います。
Yes and…第6回目〜第10回目(全10回)までの振り返り
第5回目までは、「人文科学」「社会科学」「自然科学」の3グループに分かれて、「〇〇科学における洪水・水害の防災」という観点で調べ学習を行いました。この調べ学習を終了時には、各分野に対してグループレポートを課し、「各分野から見た洪水・水害の防災研究の目的」「手法」「各分野が重きを置いているもの」についてまとめてもらいました。また、個人レポートも課し、「自分の言葉で〇〇科学における洪水・水害防災」について論じてもらいました。
以上のように前半5回を使って調べ学習をしたのち、第6回目からは全体ディスカッションへと移りました。
より具体的には、調べ学習で学んだこと、学んだ視点をもとに、「町民への水害防災教育」のプラン作成を行いました。全体ディスカッションでは、
1.各分野の代表として話すこと
2.誰が?何を?どのように?なぜ?を明確にすること
この2点を注意しながらディスカッションを進めていくようにしました。
第6回目は、各分野から見た水害防災教育についてブレインストーミングのような雰囲気で話が進んで終了しましたが、それ以降は回を重ねるごとに、鋭い意見が出てくるようになりました。議論が深まることで、実施する防災教育の内容の優先順位が変化していきました。
初期の段階では、災害を「自分ごと」として認識してもらうために「参加者に体験させること」がメインで話が進んでいました。しかし、防災教育を行う時間や参加者の年齢層などを考慮すると、「どのように動いてもらうか?」を目標に議論が展開されていきました。
また、防災教育においては自然科学分野を主とした水害シミュレーションなどが用いられる一方で、人文科学分野などからは、経験則や地域性も考慮するべきであるとの意見が出たことも面白いポイントだったと思います。
最終的には、「過去の体験談をもとにした映像の作成し、(それができない場合には他の地域の実際の水害映像を流す)、専門家に解説をしてもらう。その後、住民主導で防災時のチェックリストを作成する」という結論になりました。もう少し細かく詰めなければならない部分もありましたが、ひとつ形として残すことができた点は良かったと思います。
そして最後には、皆さんから一言ずつ、「プログラム全体を通しての考え方の変化」について2〜3分ほど話してもらい、無事終了しました。
今後も様々なプログラムを開催していきますので、ぜひご参加をお待ちしております。皆さん、ありがとうございました!